東京「支部だより」宮川幸次郎先生の記事より 1997.12.1
次に、体重20kgの子供を抱え上げるとき、仙骨や椎間板にかかる力は何kgになるであろうか。
支点を仙骨とし、仙骨から30cmのところにある背筋が、角度18゜で背骨を引き上げるとする。また支点から55cmのところで子供を抱えるとする。
仙骨を支点として、左回りの重さ(55×20)と、右回りの重さ(30×sin18゜)がつり合つているとする。
sin18゜の値は三角関数表をみると、sin18゜=cos72゜=30とある。したがって右回りの重さは、(30×0.3F)となる。
このひとの仙骨や椎間板には実に120kg+上体の重さが加わることになる。