各組織と学校の特徴

(あるじの独断、偏見による)


身体均整協会 → 姿勢保健均整師会 → 身体均整協会

 身体均整協会は亀井進先生がつくられた組織である。亀井先生の亡くなられた後、小関勝美先生により姿勢保健均整師会と改名された。この改名の賛否を問うて会が二分し、分裂した一方は均整法学会の名を掲げることとなった。
 しかし、その後、小関勝美先生は姿勢保健均整師会の会長職を解任させられた。その解任を不服として小関先生は新たに日本姿勢保健均整会を設立。
 小関先生の退会後、会名を元の身体均整協会に戻す。私はここに所属している。

均整師養成講座

 姿勢保健均整師会(身体均整協会)は日本姿勢保健均整師会と分裂したため、それまで均整師の養成期間であった身体均整学園(後の姿勢保健専門学校、さらに後には東都リハビリテーション学園・小関勝美先生学園長)失い、均整師の育成ができなくなった。そこで新たに「均整師養成講座」を開設する。従って均整師の養成には均整師養成講座東都リハビリテーション学園の二つができてしまった。
 しかし東都リハビリテーション学園は文部承認可の医療専門学校。均整師養成講座は何の肩書きもないただの「私塾」。
 けれども小関先生が会長だったときはなかなかできなかった、亀井先生の講座集、機関誌の復刻、養成講座の教科書を野村宣行先生の指導の元に新たに改訂するなど、均整師の育成には一番積極的な組織ではないかと思っている。現在、東京の均整師養成講座は8期生が就学中。

均整法学会

 亀井先生の亡くなられた後、会の名称をめぐり意見で分裂。東京のやり方を不服として、創立当時からの古参の先生方により組織されているので、会の名目は後の姿勢保健均整師会にあるが、実質的な正当性は均整法学会にあるのではないかと思っている。ただ、均整師の養成をベテランの先生がマンツーマンで教えているようなので、新人が多く育たず、最近は組織の老齢化が目立つように聞いている。

メディカルトレーナー学園

 身体均整学園から分かれた学校。均整法を教えているのかいないのか良くわからない。

日本姿勢保健均整師会

 姿勢保健均整師会の会長だった小関先生が、会長職を解任されたことを不服として、新たに作られた組織。当初は姿勢保健均整専門学校が小関先生の所有のため、学校はこちら会に帰属していた。したがって各均整法組織の中で、唯一文部省認可の医療専門学校組織をもっていた。
 しかし姿勢保健均整専門学校が東都リハビリテーション学園と名前を変えるあたりから、組織と学校の不協和音が聞こえ、後に東都リハビリテーション学園とは袂を分かつ。現在は学園を失ったため均整師の養成期間を持っていない。

東都リハビリテーション学園

 姿勢保健専門学校が母胎だが、最近は均整法よりも理学療法士の育成に力を注いでいるようだ。理学療法学科は4年制、アスレティックトレーナー学科は2年。当初昼、夜あった均整科は夜だけの2年制になったと聞いている。均整科を卒業後、卒業生を受け入れてくれる均整師の組織があるのか心配。

均整塾

 東都リハビリテーション学園から独立。東都リハビリテーション学園の主立った先生が均整師の養成のためにつくった学園。

亀井師範均整操法研究会

 佐賀の野村宣行先生が個人で行っている研究会。身体均整協会(姿勢保健均整師会)が発行した講座集や機関誌は亀井先生の講演を記録したものだが、矢継ぎ早に先生の講義が行われたため、十分に文を編集し校正する時間的余裕がなかった。先の講義の印刷が終わらないうちに次の講義が始まるといった具合で、その為大事な内容が記録されていないことも多々あり、それを感じた野村先生が、当時の講義の録音テープから文を起こし、新たに講義録をつくっている。もうかなりの数が再編集されているはずで、均整法を研究する人は是非とも揃えておきたい出版物である。通称、野村ノート

その他の組織

 このほかにも、均整法からでて新しい技術や組織をつくられた方が大勢います。

独り言

 均整法に興味を持ち、学んでみようと考えている方は、私の独断と偏見に惑わされず、それぞれの組織を尋ね、自分の目で見て判断して下さい。

 又、あえて内部の恥をさらすことをしたのは、この組織図を見て、各組織の中心者の方々に猛省してもらいたいからで、考え方が違って各組織が独自に活動するのはやむを得ないとしても、せめて会の節目ごとには集まり、日頃の研究成果を公開する方法は考えられないものだろうか。西暦2001年は均整法誕生50周年にあたる。それを祝うために発祥の地、松山で古い先生、例えば荒井敏夫先生や後藤房子先生を講師に迎え、各会の合同の講習会を開くことはできないだろうか。そういう提案をしたいからで、各組織の責任者の方はご一考ください。


ブラウザソフトの「戻る」を使って下さい