身体均整法は、身体(からだ)に現われる運動制限(動き・姿形・感覚の変化)を、身体(からだ)の故障の原因として考える。骨格・筋肉・神経等の運動系に働きかけると(情報を与えると)、運動制限は解除され、身体の故障は回復・改善する。それを生体の情報の自己組織化という。動的な秩序形成、秩序維持(自然良能・自己治癒力)は、生命現象の特徴である。
景学全書や医学実在易の「十問歌」に倣ってみた。西洋医学は原因除去を治癒とみるが、中医学では症状消去(軽減)を「治癒した」と表現する。 宮川幸次郎先生 2002.3.5 |
以前から、「均整法の定義には適切なものがない」と宮川幸次郎先生と嘆いていました。もっとも全然ないわけでもなく、亀井先生ご自身の手によるものも二点ほどあり、小関勝美先生のものもあります。しかし、亀井先生のものは古色蒼然としていたり、ある概念が欠落していたりして十全ではありません。小関先生のものはアカデミックな香りがしません。何よりも新しい時代の思想を反映していません。また、それらは調整の指針としたり、確認の手段とするには、あまりにも観念的すぎるように思います。
しかし、このたび、均整倶楽部のコラムに上記のような均整十問歌が載りました。これは、長年待ち望んでいた均整法の定義に十分値するものであると思いましたので、ここに均整の定義として掲げさせていただきます。しかし、このHPはわたし個人の感覚で作っているもので、身体均整協会の統一的な見解ではないことを明記しておきます。また、この均整十問歌をたたき台にしてより良き均整法の定義が打ち出されることを望んでいます。